丹後地方周辺に特有の気象。秋から冬にかけて瞬間的に丹後半島の近海を通る風と、この影響で生じる不安定な気候のことをいう。「弁当忘れても傘忘れるな」は登校時の定番の声がけ。
砂の上を歩くとキュッと鳴る砂のこと。砂が鳴るには一定の条件が必要で、全国でも数十カ所しか確認されていない。京丹後市網野町の琴引浜は有名な鳴き砂の浜のひとつで、「日本の音風景100選」に数えられる。
琴引浜の鳴り砂を守る会
全国的にみても貴重な琴引浜の鳴き砂を守るため、1987年(昭和62年)に設立された環境保護活動団体。清掃活動、漂着物調査、啓発活動まで、活動は多岐にわたり、長年の努力で琴引浜の自然を守り続けている。
人工的な構造物が一切ない琴引浜には、環境変化に弱い弱小な生物が多数生息し、トウテイランなどの稀少な植物や、アサギマダラなどの海岸線では珍しい蝶の飛来も確認されている。
ナホトカ号重油流出事故
1997年1月2日未明に島根県隠岐島沖の日本海で発生した重油流出事故。海流に乗って大量の重油が丹後半島に漂着し、数万人のボランティアが集結して手作業で油を回収し、海を守った。
京都府で唯一の湖である離湖では、ひじょうに多様なプランクトンの生息が確認されている。
「日本の夕陽百選」に数えられる夕陽の美しさから、夕陽ヶ浦海岸とも呼ばれる。浜詰海岸から小天橋にかけてのロングビーチは、「日本の白砂青松100選」にも選ばれている。
山陰海岸ジオパークエリアのなかでも、とくには海浜植物の自生する種類と規模が大きい一帯であるという。
丹後震災、奥丹後地震とも呼ばれる。
昭和2年に起きた丹後半島を震源とする巨大地震。
北丹後地震によって表出した長さ18㎞の断層。国指定の天然記念物として一部が保存展示されている。
網野町木津にある砂丘。江戸時代、一夜にして誕生したと伝えられる。